ほのぼのサポート日和

実家での何気ない時間、ホッとする瞬間とユーモア

体温計ひとつで、我が家は少し賢くなった

 

体温計ひとつで、我が家の健康意識が変わりました。

免疫頼みだった両親と、1秒測定の感動までの小さな記録。

 

風邪は免疫で治る時代

は、もう終わった

 

今の季節、我が家で一気に出番が増えたものがあります。

それが体温計です。

 

以前の両親は、

「ちょっと風邪っぽいね」

と言いながら、特に何をするでもなく、免疫頼み。

それで治っていた頃は、確かにありました。

けれど最近は違います。

 

風邪だと思っていたらインフルエンザ。

喉だけだと思っていたら肺炎。

 

しかも、二次的な症状で足に力が入りにくくなり、ようやく病気へ行って判明、という流れ。

 

今更ながら思います。

もう、免疫で治る年ではない。

 

「風邪かな」

「喉がちょっと」

この小さなサインを、見逃してはいけない年齢なのです。

 

父vs体温計の静かな戦い

 

というわけで、体温を測る機会が増えました。

 

ここで問題になるのが、父の寒がり体質。

 

体温計のスイッチを入れ、

何枚もの服をかき分け、

脇に差し込み、

挟めた……と思ったらタイムオーバー。

ある時は、脇に挟んだはずの体温計が、なぜか服の中から発見されるという怪奇現象。

 

表示された体温を見ながら、

「……これ、ちゃんと脇に届いてた?」

という不安が消えず、

結局、何度も測り直すことになります。

 

父と体温計の格闘は、

なかなかの見応えがあります。

 

おでこで測れる

体温計を探す旅へ

 

そこで私は提案しました。

「おでこで測る体温計、買おう」

 

善は急げ。

さっそく近所のドラッグストアへ。

 

ーーありません。

あるのは脇用のみ。

 

気を取り直して、少し足を伸ばしホームセンターへ。

 

母と一緒の買い物でしたが、

二軒目となると、今度は母の足が心配になります。

店内に車椅子を見つけ、

「乗る?」と聞くと

「まだ大丈夫」とのこと。

 

ただ、その車椅子はチェーンロック付き。

「ご利用の際はサービスカウンターまでご連絡ください」

 

……正直、

現実的ではないな、と感じたのは私だけでしょうか。

 

利用者側のモラルの問題もあるのでしょうが、

いつかショッピングカートのように、

当たり前に車椅子が並ぶ日が来てほしいと、少し思いました。

 

そして、三軒目

でようやく出会う

 

店内をぐるぐる探し回りましたが、ここでも脇用体温計のみ。

 

こうなると、残るは家電量販店。

 

そのお店は、入り口に車椅子があり、

迷わず利用して体温計売り場へ。

 

ーーありました。

おでこで測る体温計。

 

ここで気になっていたことを店員さんに質問しました。

「おでこで測る体温計って、正確なんですか?」

 

返ってきた答えは、とても分かりやすいものでした。

 

脇とおでこでは測る場所が違うため、

当然、体温に差が出る。

 

正確性を求めるのなら、断然わき。

 

おでこ体温計は、自分の平熱を把握しておき、

それより高ければ"熱がある"と判断する使い方が良い。

 

なるほど。

とても納得。

 

1秒で終わる、父の感動

 

無事に購入し、帰宅。

 

父の体温を測るとーー

 

ピッ。

1秒で終了。

 

父の表情が、明らかに明るくなりました。

 

もう、服をかき分ける必要も、

体温計を探す必要もありません。

 

ありがとう。

本当ありがとう、文明。

 

体温ひとつで

守れるもの

 

体温ひとつで、

我が家は少し賢くなりました。

 

風邪かな、で終わらせない。

小さな異変を、ちゃんと見る。

 

免疫に頼る時代から、

気づいて対処する時代へ。

 

そんなことを、

体温計ひとつに教えられた気がします。