〜トイレがオアシスだった件〜

実家のトイレには、電気ストーブが置いてあります。
トイレの電気をつけると、連動してストーブもオン。
寒がりの父にとって、そこはもはやトイレではなく、
静かで暖かくて誰にも邪魔されない、完全個室の癒し空間。
用を足す場所というより、
「ちょっと人生を見つめ直す場所」
そんな空気すら漂っていました。
父にとってのトイレは、用を足す場所ではなかった
父はトイレに入ると、長い。
本当に長い。
新聞もない、スマホもないのに、なぜか長い。
便座に座ると、
ちょうど膝あたりが一番あたたかい。
父はそこに身を委ね、
毎日、日に何度も、オアシス滞在。
寒がりな父は湯たんぽも愛用中、その記事はこちら
honobono-support-biyori.com
誰も困らない、けれど母は心配していた
とはいえ、
大人数で暮らしているわけでもなく、
誰かが「まだー?」と困ることもない。
急ぐ人生でもない。
問題があるとすれば、夜中。
トイレのガチャ、ストーブのブーン。
その気配で母が目を覚ます。
そして長い。
とにかく長い。
「まだ出てこないけど…大丈夫?」
母の心配と、
父のくつろぎタイムは、いつもすれ違っていました。
膝が痛い?それ、まさかの理由
そんな父が、最近言いだしました。
「膝がちょっと痛いんだよなぁ」
元々足が弱い父。
歩きすぎると痛い。
歩かなすぎると歩けなくなる。
高齢者あるあるの、あの難しいバランス。
「まあ、そんなもんよね」
私も、完全に油断していました。
事件は病院で発覚する
ところが、別件で病院に行ったとき、
事件は起きました。
というより、判明しました。
父の膝、
びっくりするほどの大火傷。
「え? 転んだ? ぶつけた?」
いいえ。
犯人はーー
毎日のトイレオアシス。
電気ストーブによる、
じわじわ系の低温火傷。
毎日のくつろぎが、
少しずつ、確実に、膝を焼いていたのです。
呆れ、驚き、反省。
そして何より、
「なんでそこまで我慢する?」という気持ち。
電気ストーブでヒャッとした事は他にもこちら
honobono-support-biyori.com
父のために置いたものを、父のために撤去する
ということで、
寒がりの父のために置いていた電気ストーブは、父のために静かに撤去されました。
まとめ
父のオアシスは閉鎖。
秘密基地も解体。
現在、トイレは「本来の用途」に戻っています。
良かれと思った実家アイテムが、いつの間にか危険物になっている。
笑って済んだ今回の"オアシス閉鎖”。
でも、実家の安全点検は続きます。
今の暮らしを、できるだけ長く大切にするための小さな一歩。
高齢の親と向き合う実家の暮らしについてはこちら
honobono-support-biyori.com