
はじめに|「まだ大丈夫」の今を守るために
実家に通うようになって気づいたことがあります。
それは「介護」という言葉が出るずっと前から、できることはたくさんある、ということでした。
うちの両親は、今のところ大きな介助は必要ありません。
でも、暮らしの中には小さな"あれ?”が増えてきています。
①家の中の"ちょっとした危険”を減らす
まず、最初に見直したのは家の中。
段差、滑りやすい床、電気コードの位置
そして、冬場の暖房器具。
以前、父のためにトイレに電気ストーブを設置していました。
寒さ対策のつもりでしたが、結果的に見直すことになりました。
高齢の父の寒さ対策で気づいた以外な盲点はこちら
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良かれと思ったものが、年齢とともにリスクになることもある。
"快適”と"安全”のバランスを見直すことが、最初の一歩でした。
②移動手段の現実を確認する
次に考えたのは、移動手段。
車の運転は今もできています。
でも「いつまで?」という問題は避けて通れません。
・買い物はどこでしているのか
・病院はどうやって行くのか
・もし運転をやめたらどうなるのか
実は今、母も免許証の返納について悩んでいます。
免許証返納に揺れる母の本音はこちら
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③買い物と食事の負担を知る
冷蔵庫の中を見ると、その家の現実が見えます。
・重たいものは買えているのか
・同じものばかり食べていないか
高齢になると、買い物は思っている以上に体力を使います。
重たい荷物を持つことも、移動することも、少しずつ負担になります。
それでも母は、近所の八百屋さんへ通います。
常連のあたたかさがあり、どこか懐かしく心地よい場所です。
「このくらいなら持てるわよ」そう言いながら袋を一つ手に取り、もう一つを私に渡す。その仕草が、少し頼もしくて、少し心配でもあります。
高齢の親の買い物と、地域のつながりについて書いた記事はこちら
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④家事の偏りをそっと整える
気づいたら、母の負担が大きくなっていました。
父は穏やか。
でも、穏やかすぎると家事は進みません。
そこで私は、父に"任務”を増やしました。
父に小さな任務を増やしてみた結果はこちら
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⑤小さな穴か教えてくれたこと
ある日、父の服に穴があいていました。
原因は電気ストーブ。
ガードが外れた状態で使っていて、発熱体に服が触れ焼けてしまったのです。
でも父は、何も言いませんでした。
「ガードが外れた」と一言教えてくれれば、すぐに直せたのに。
そのとき思いました。
問題そのものよりも、”言っていい空気”を作れていたかどうかの方が大事なのかもしれない。
小さな穴から見えた「親の言わない問題」の記事はこちら
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おわりに|大きな介護の前にできること
実家サポートは、特別なことではありません。
・家の中を少し整えること。
・役割を少し分けること。
・話を少し増やすこと。
それだけで、"今の生活”をもう少し長く続けられるかもしれません。
ここは、高齢の親がいる方の場所です。
同じように「まだ大丈夫」の今を守りたいと思っている方に、
小さなヒントか届きますように。