〜高齢の母の家庭菜園|母のやる気シリーズ②〜

はじめに:春に始まった母の家庭菜園
以前「母、再び種をまく」と題して、高齢の母の畑復活の第一歩を書きました。前話はこちら
あのときは蛇口のそばの小さなスペースに野菜の種をまいて終了。
「そのうち次も育ててみようと言い出すのでしょう。」と記しました。
ーーはい、見事に的中しました。
花壇の解体ショー
再び開幕
「ねぇ、あそこ、もう一回綺麗にしようと思うの」
母が指さしたのは、かつて防寒対策にと手を加えた小さな花壇。
今やすっかり朽ち果て、見るも無残な姿に。
「これじゃ風も通らないし、気分も上がらないわね」
そういうやいなや軍手を装着し、ガサガサ、バリバリ。
おなじみの"母の突然DIYタイム"が始まりました。
助手ふたり、
今日も出動
「ちょっ、ちょっと待って!一人でやるの?」
「大丈夫、人手は足りてるから」
足りてる、の意味が違う。
助手①=孫。
助手②=私。
母、なぜか急に現場監督。
「そこ、もう少し右!」「違う違う、土は優しく!」
指示だけは的確。
気づけば花壇はみるみる整い、
私と孫は無言で土を運ぶ係。
「もう終わった?」と母。
いや、終わってません。
こっちが終わりそうです。
母のやる気は多年草
「ここに支柱を立てて、ゴーヤを育てようと思うの!」
「いや、時期じゃないですけど……」
「大丈夫よ、今は別の野菜を育てて、ゴーヤの季節になったらゴーヤよ!」
どうやら母の中では、すでに夏です。
しかも、"二毛作計画"どころか、うっすら三毛作まで視野に入っている気配。
母のやる気は多年草。
季節を問わず、突然芽を出します。
見事なまでの再生力です。
そんな様子を見ながら、父がぽつり。
「やる気って、肥料いらないんだなぁ」
ーーほんと、それ。
そのうち花壇より先に、母に支柱が必要になるんじゃないかと、
私はちょっと心配しています。
冬の間じっとしていた花壇も、
母のひとことで一気に"春モード“。
芽吹く前から、すでに収穫の話。
まだ寒いのに、心だけはぽかぽかです。
春の風とともに
春風が花壇の土のにおいを運んでくる。
芽吹いた野菜のように、母のやる気もスクスク育ち、そのそばで私たちは、また一緒に季節をめくっていくのでしょう。
母のやる気シリーズ
①母、再び種をまく
②春の花壇は大忙し(この記事)
③高齢の母の苗植え編(予定)
高齢の母が子供に戻る瞬間があります、その記事はこちら
実家では、父もやる気を出して小さな任務をこなしています。その記事はこちら
今の暮らしを、できるだけ長く大切にするために。