高齢の親との日常や生活サポート、健康管理の小さな工夫を、ちょっぴりユーモアを交えて綴るブログです。親との暮らしのリアルな出来事を通して、今の実家との関わりを記録しています。

高齢の父が急に饒舌になる理由|昔話を繰り返す"回想スイッチ”とは


高齢の父が急に饒舌になる理由

うちの父は、穏やかでのんびり。
絵に描いたような"ほわっとおじいちゃん”です。

けれど、ある言葉をきっかけにーー

カチッ。

突然、饒舌になります。

若い頃の仕事の話。
忙しかった時代の話。
何度も聞いたはずのエピソード。

止まらない。
本当に止まらない。
何百回目かは、もう数えません。

昔話を繰り返すのはなぜ?

高齢になると、最近の出来事よりも、若い時の記憶の方が鮮明になることがあるそうです。
いわゆる「回想」と呼ばれるもので、自分の人生を振り返り、確認するような時間。
父にとって、昔話はただの思い出話ではなく、"自分はこう生きてきた”という証なのかもしれません。
だからこそ、スイッチが入ると、あんなに楽しそうなんだと思います。

昔話スイッチは複数ある

・仕事の話題
・「あの頃は大変だったよね」
・子どもの頃の話題
の一言

どれを押しても自動再生。

何百回目かの話でも、父の中ではきっと"今も大切な記憶”。

聞きながら、私は少しだけ考えます。
この時間は、父の"自己確認”タイムなのかもしれない、と。

付き合う日、切り替える日

時間がある日は、ゆっくり聞きます。同じ話を何度も語れるのは、まだ元気な証拠でもあるから。

でも、忙しい日は、
「その話、また今度ね!」と区切ることもあります。
父は一瞬びっくりしますが、すぐに元の"ほわっとモード”へ。
意外と切り替えは早いのです。

昔話を繰り返すのは認知症?

正直に言うと、
「同じ話を何度もするのは認知症なのかな?」と、ふと不安になることもあります。
けれど、昔の記憶がよく出てくるのは、高齢になるとよくある変化のひとつとも言われています。

もちろん、日常生活に支障が出るほどの物忘れが続く場合は、専門家に相談することも大切。
でも、父の場合は、話の筋も通っていて、オチまでしっかり。
どうやらこれは、"回想スイッチ”のようです。

回想は今を生きる力にもなる

高齢者にとっての回想は、気持ちを安定させたり、自尊心を保ったりする役割もあるとされています。
父が楽しそうに昔を語る姿を見ると、それも悪くない時間だと思えてきます。

小さな言葉ひとつで、父はまた過去へ旅立つ。

でも、ちゃんと戻ってくる。
その往復が、今の父なのだと思います。

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